遥かなる寝台急行
この「安茂里の牛乳屋さん」を始めたころ、
思い出の形式の一つであるキハ58について長々と語った。
58は実際の乗車経験が少なく記録に縋っていた面も大きかったが、
それよりか思い出のある583系電車について書いておこうと思う。
同時期に419系という変わり種が北陸にいることを知った。
あえて言うほどでもないが、583系を短編成化改造した近郊型電車のことである。
そんな変なものがいるんだという衝撃もあって、2010年の年末に金沢へ向かった。
小松始発、黒部行という中々の長距離運用列車で、
経路の都合で富山で途中下車したけども乗り心地は良かった記憶がある。
後半1時間くらい寝てたからそういうことなんだと思う。
次に583系列に乗ったのは、
急行きたぐに臨時化直前の3月のことであった。
大阪住まいであったことと、12年ダイヤ改正のタイミングで卒院することが重なり、
バイト先の後輩同僚を誘って卒業旅行みたいなことをやったわけである。
0泊3日、往復きたぐにという、今となってはある意味贅沢な行程だった。
流石3段寝台、狭いわって感じでした。
復路の上りきたぐに発車直前まで駅前で呑んだりと、とても濃い旅行だった。
優等列車としての583系乗車も、これが最初で最後だった。
その後TOMIXから模型が発売されたので、12両編成で揃えた。
さて3度目の乗車は2013年の事。秋田エリアでの臨時列車の一つである弘前さくらまつり号に583系が充当されるということで、これの撮影と乗車のために寝台特急あけぼのに飛び乗ったのだ。
この時は往路の列車を撮影し、復路の列車で秋田へ戻ったのだ。
この時も車内で寝てしまったが、特に後悔はない。
当時から3年経った今でも、時々気が向けば撮りに行く程度ではあるが、
現在稼働している唯一のA1/2編成の動向は気になるものである。
みなも予想しているだろうが、流石にそろそろ除籍・廃車となるだろうとは思う。
583系との邂逅といえば、
今年5月に京都鉄道博物館へ赴いた際の衝撃というか感激も忘れてはいけないだろう。
この光景を見た瞬間の感情は言葉では表せない。
是非とも現地で見てほしい。