キハ58とかいうアレ
国鉄型の中でも名車と(私の中で)名高いキハ58という急行型ディーゼルカーのお話をしましょう。
まずキハ58との出会いについて語ろう。あれはSONYの名ゲームハード、PlayStationを初めて買ってもらったときに一緒に買ってもらった"電車でGo"というソフトだ。17年くらい前だった気がする。17年前!?
あのゲームで一番難易度の低い路線が非電化時代の山陰本線で、亀岡~京都だった。60キロくらいで巡航すれば大体クリアできた覚えがある。保津峡で対向列車と離合して、嵯峨嵐山でキハ181がいたよね。あの駅、ホーム長が長くて意外と難しかった。あと45キロ注意信号とか、京都手前でDE10だかDD51の単行とすれ違うんや。
あのゲームのせいで半ば刷り込み気味にキハ58が頭に残った人は多いと思う。オーバーランさせると3両目以降がキハ40系列であることに気づいて、編成鉄にも目覚めた。アカンやつや。
その後、大学生の頃に模型を集め始めて、もちろんキハ58も集め始めた。それ以前に、中3あたりでKATOのキハ40も買ってたよね。そして仕事を始めておちんぎんを手にし、TOMIXカタログの急行丹後の編成を再現するために買い漁った。どうりでお金が貯まらないわけだ。貯金不要論。2300番台がヤフオクで高騰してた。
と、電Goから大学院を卒業するまでの12年くらいの間、実のところ実車を一度も見ていない。国鉄民営化直後、西日本エリアなら大阪発の急行みささ・みまさかや、引退直前には富山で走っていたらしいが、「見に行く」ということには至らなかった。しかし、大阪駅の電光掲示板に「中国勝山」と出ているのを動画で見たときは頭がどうにかなりそうだった。他には、団臨で湖西線を走ってるやつとかね。
結局、私が実車を見たのは、JR西からいすみ鉄道に譲渡されたキハ28を撮りに行った時である。2015年だ。17年越しだ。やはり本物はいいなぁって感じでしたね。赤とクリームの急行色最高かよ。会社のほうは何かと話題に事欠かない(意味深)が、車両に罪はないからね。パノラミックより原型のほうが好き。
f/5 SS1/400 ISO200 170mm
これと同時期か前後あたり、集める模型のスケールが上がってしまった。銀座天賞堂で見つけたKATO16番のキハ58/28の2両セット1万円に手を出してしまったのだ。魂のステージが上がっともいう。貯金不要論が加速する。
鉄道趣味に興じてきた延べ15年くらいの中で、キハ58の存在は無視できないのだ。可部線あたりに静態保存車があるらしいので気が向いたら行こうね。